塾なんて胡散臭いもの

極寒の冬、皆様いかがお過ごしのことでしょう。久々のBRAIN 通信です。それなのに、怒ってます。

教育産業

だいたい「教育産業」なるものほど胡散臭いものはありません。音の出ないステレオ、走れない車、書けないペン…。こんなものを売っていたら会社はつぶれてしまいます。ところが、まずいのに行列のできる店や、震度4で崩れるANEHAマンションなど(私は彼に対するヤミの圧力が彼をそうさせたと思っていますが)、返品当たり前の品物などが巷にあふれかえっていること…。その代表が学習塾を筆頭とする「教育産業」です。

授業わからない塾、ゆっくり眠れる塾(あっ、K原君!!!)、志望校受からない塾…。返品当たり前の事態が進んでいる塾なんて、普通のまともな社会じゃ、あり得ません。でも、実際は、いくらでも氾濫してるわけです。

親も親。「この塾、早慶500人よ!! すごい塾なのよ」「うちの息子が通っているのは国立(こくりつ、くにたちではありません)ばかり受かるのよ~」

ぷぷぷ~っ、です。あなたのお子さんも必ずそうなりますか? あー頭悪い親の多いこと多いこと。

胡散臭い合格者数

たとえば早高院は合格者数850人。それなのに「定員600人中合格200人」と広告してる大学習塾。中3生徒が全80校くらいで在籍約4000人。ということは、5%が早高院に合格です。20人に1人という計算ですね。多いようで少ないですね。だいたい、早稲田合格者は慶應も合格することが多いので、あんまり早慶の合格者は変わりません。こんな誇大広告で、自分も合格できると思ったら大間違いです。ホントに広告はすごいですね~。広告出せるお金があるなんて。大企業の勝利です。胡散臭さも。

マスゴミの素人分析

今回の痛ましい事件。「塾教師、生徒を殺害」です。何でこんなことが起きるのか。産経新聞は「乱立」と「講師の質低下」を原因に挙げていました。でも、笑っちゃいます。この素人分析。そんなこと塾業界では当たり前のことなんですよ…。

儲かる塾は教室をバシバシ乱立、中には三鷹北口の何とか銀行のATMコーナーの上の塾みたいに、塾経営では飽き足らずレストランを何件も経営しているところもあるんですよ~。驚き。

さらに、同志社大学法学部法律学科の殺人犯である彼のような学生バイトは山ほどいます。なんたって学生バイトの花形ですからね。時給が他の商売より高いから塾を選んだんでしょう。前科があったって、テストに受かればすぐ「塾講」ですよ。「塾講」なんて最低な響きですね~。子供たちはそんな教師に教わっているのがほとんどです。ひどいところでは、室長だけ社員であとはみんな学生バイトです。は~…

塾の教師なんて

専任教師だってそうです。私の勤めていた大手塾だって、金庫の金を盗む教師や、高校生の女子に性的暴行を加える教師もいました。

だいたい、塾の教師なんか、ほとんどが、まともに就職できなかったあぶれものの集まりでしょ(ちなみにBRAIN の教師は違います)。社会生活に適応できずに中途退職、はたまた、就職活動で失敗してアルバイトの延長で塾を続けている人間、そんな人間が腰掛のつもりでやっているのがほとんどじゃないですか。

社会適応能力がある教師がいったい塾にはどれだけいることやら…。まあ、そんなこと言ってる私だって、結局はそんな奴らの一人なわけですが…。

胡散臭い「塾」に通わなければならない理由

あ~、それなのにそれなのに、胡散臭さの極めつけの「塾」に子供たちが通う原因は何でしょう? 答えは簡単、学校やそれを管轄している文部科学省、国が子供の将来についてビジョンを持って、子供たちの将来を考えて教育していないからです。学校はいつまでたっても実験に過ぎない。つまり、生徒は教育を実験している「国家のモルモット」になっている!!

「ゆとり教育は失敗だったから、元に戻そうぜ~」
「いいじゃん、何にも考えることができない奴らがいれば、俺たちが国を支配できるんだぜ~」

なんて、国家の方たちの会話なんじゃないですか…。そうです、私、実はこの日本の教育に、本当に激怒しているんです。

じゃあ、保護者はどうしたらいいの

「そんなこと言われたら、私たち保護者はどうしたらいいんですか?」 最も保護者の皆様が疑問に思うところです。結局のところ、生徒と教師と保護者の「三位一体」の信頼関係しかないんです。そして、BRAIN という塾が存在する唯一の理由は、私たち教師が「生徒のことを真剣に考える」人間であることだけなんです。

子供は敏感です。同じことで教師に怒られても、怒る教師によって子供たちの受け取り方は違ってきます。「むかつく」と感じてしまう「いやな」教師もいれば、「自分がいけなかった」と感じる「信じている」教師もいます。もし、私たちがそんなとき「いやな」教師だったらすぐ伝えてください。教師であるわれわれのまさに「不徳」のなすところです。

私たち教師も怒鳴りながら悩んでいます。それで、いつも眠れなくなります。

居眠りする生徒、怒鳴ります。夜、眠れなくなって考えます。
「彼は眠たかったら仕方ない。私が眠たくなる授業をするからだ。」
そして、ポンと膝をたたいて納得して、布団に入って3秒で寝ます。

おしゃべりする生徒、怒鳴ります。夜、眠れなくなって考えます。
「彼女はしゃべりたかったから仕方ない。私がおしゃべりする環境を作ったからだ。」
そして、ポンと膝をたたいて納得して、布団に入って3秒で寝ます。

小テストで散々な点数、怒鳴ります。夜中に眠れなくなって考えます。
「彼が悪い点とったのは仕方がない。私が小テストの意義を理解させていないからだ。」
そして、ポンと膝をたたいて納得して、布団に入って3秒で寝ます。

怒り、怒られ、悩み、苦しみ、反省して、楽しんで、気合入れて、正しい勉強の姿を、われわれ清廉潔白貧乏暇なしBRAIN 教師一同力を尽くして進めていきたいと思います。

BRAIN TRUST INFORMATION  No.68

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