謙虚な姿勢

BRAIN 初年度を終え、新たな1年が始まりました。皆様、いかがお過ごしでしょうか。
初めての受験も、都立高校の一般入試と大学入試の一部を残すのみとなりました。受験生諸君にとっては、辛い受験も終わり、新天地に向けて期待で胸が膨らんでいることでしょう。
(1999年度入試結果は こちら

勝って兜の緒を締めよ

ただ、こんな生徒も多いことを忘れてはいけません。受験が終わって新1年生になるとほとんどの生徒は今までの苦労を忘れるために、無理してでも遊ぼうとします。

その結果、最初の定期テストで信じられない成績をとり、その後も鳴かず飛ばずで終わる。付属に入っても大学に進むこともできず、土壇場でやっと受験勉強を始めてもあとの祭り。空しい浪人生活を送る。結構多いわけです。

  「勝って兜の緒を締めよ」

ですね。

謙虚な姿勢

さて、次は、現小5・中2・高2が受験学年となります。合格の秘訣は簡単です。「謙虚な姿勢」この一言です。

今年の高校入試の失敗例です。
この生徒は、滑り止めの私立高校に失敗してしまったのです。原因は「こんな学校、絶対受かるはずだ」(私もそう思っていました)という姿勢にあったわけです。

受験にのぞんだところ、問題の傾向が変わり、初めてのパターンだったので、頭の中が真っ白になったとのことです。
「この学校なら受かるだろう」とか、「適当に勉強して受かろう」なんて、受験する学校に対して失礼ではないでしょうか。

この失敗は、学校に対して失礼な気持ちをもった本人、そして私の「奢り」の気持ちが引き起こしたと言えるでしょう。

合格の秘訣は

自分の受ける学校に是非入りたい。この気持ちが一番大切なのは誰でも分かると思います。では、そのためにはどうしたらいいのでしょうか。

まず、自分の受ける学校の過去問を必死にやることです(当然同じ問題は2度と出てきませんが)。理由は、何回もやると、この学校に受かりたいという意識が自然と湧いてくるからです。愛着が湧くわけです。さらに、過去問を初めて見ると、大体の生徒が驚きます。

英語なら、知らない単語がたくさん出てきて、問題の文章がとてつもなく長いのに驚きます。それならば何でもかんでも単語を覚えて、必死に長文を読んでやろうという気持ちを持てばいいわけです。

国語なら、文章が長くて、漢字も難しく、さらに、熟語の意味も分からないのが多いのに驚きます。 それならば、たくさん読んで、言葉を徹底的に覚えようという気持ちを持てばいいわけです。

数学なら、図形や関数が多いのに驚きます。それならば、図形や関数を徹底的にマスターしようという気持ちを持てばいいわけです。

「合格したい」と思ったら、「奢り」の気持ちをすべて捨てて、「何をしてでも合格させてもらいたい」という、「謙虚な」気持ちを持つことが、合格への第一歩と思います。

受験の神様

長年受験指導をして思ったことです。受験の神様がもしいるのなら、その神様は本当に嘘は言いません。不合格には必ず理由があるのです。

当然合格するにも理由があります。「謙虚な」気持ちで、ひたむきに努力する。この姿を受験の神様は見ています。是非、頑張ってもらいたいものです。

BRAIN TRUST INFORMATION  No.10

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